トレイダーズ証券出身の古橋氏の教材が、インフォトップで連日ランキング１位になっています。
レビュー依頼も多いので、早速教材の中身について紹介していきましょう。
この記事の目次
商材の概要
■商材タイトル 「みんなでＦＸ」
■販売者 古橋弘光さん（ＦＸトレーダー、証券会社出身）
■価格 29,800円
■形式・内容量 システム、動画マニュアルなど
■手法の概要
・PIVOTの一種を使った15分デイトレ
販売者の古橋さんは「みんなのＦＸ」などを提供しているトレイダーズ証券の出身。独立してから、自身のＦＸ理論をセミナーなどで広めるなど活動されているようですね。
本商材は、「PIVOT」の一種であるインジケータによって引かれるラインをベースにしたトレード手法。このラインを逆張りに使う方法と、ブレイク後を狙う方法の２つのトレードに大別して解説があります。
インジケータのラインは、1日ごとに更新となるので（PIVOTの機能）、朝にラインを確認すれば、トレードの方針が立てられる点がメリットです。
使う時間足は１５分足。損切pipsは10～20pipsで、利益はその２倍程度を狙います。
また、通貨ペアは、メジャーなものからマイナーなものまで使用可能とのこと。
あまり価値を感じません
教材のボリュームについては、しっかり準備されているな、という感じは確かにあるのですが、中身の点などに関して、あまりこの教材には価値を見出せませんでした。
理由を３つ説明したいと思います。
１．使っているインジケータの有用性が「？」
ここが、この教材の評価をＣとした理由の９９％なのですが、「PIVOT」の有用性が「？」なんですね。
このロジックでは「PIVOT」の一種であるフィボナッチピヴォット（※）が使われていますが、その有用性というのがイマイチ理解できないんですよ。私見で申し訳ないんですが、経験談から言えば使えないインジケータの代表格が「PIVOT」くらいに私は考えています（使っている方いらしたら、誠にすいません汗）。
※念のため補足すると、フィボナッチリトレースメントは非常に有用。
２．効いているラインは自分で考えて引くべき
では、PIVOTが使えないとすると、トレードに効いてくるラインをどうすればよいか、ということなんですが、結論としては「自分でチャートを見て、効いている水平線を引けば良い」だけのことだと思うんですね。
そして、この裁量技術は、必ず自分自身のものとする必要があります。
何故か。それは、このラインは効いている、効いていないを自分自身が分かったうえでラインを引かないと、なんの意味もないということなんです。
ツールが自動でラインを引っ張ってくれる。ただし、そのラインがなぜ機能するか、という意味が分からないまま使ったとしても、仮に損切にあった場合に、ダマシなのか、そうでないのかといった判断が自分でできないんですね。
そうすると、損切が２、３回続いた時点で、ツールを信用できなくなり、捨てるはめになります。
早い話、ラインの引き方を自分でマスターした方が、何倍も精度の高いラインが引けますし、自信をもって使えるということです。
相場分析とは「相場の参加者の思惑を読む」ことにあるので、独自ツールのラインを眺めるよりも、相場の参加者が絶対に意識しているローソク足やラインをしっかり見るほうが、利益に直結すると思うんですね。
３．肩書に期待し過ぎてはいけない
最後は、これまた私見になりますが、金融機関出身という肩書には、あなたが稼げるようになるという何の保証もないので、注意が必要です。ここ最近、こうした金融機関出身者プロデュースといった見せ方の商材が増えているので、注意喚起のために述べておきます。
ザイＦＸ！を読まれている方は、金融機関出身のアナリストだの、元ディーラーだのといった方々が、（失礼ながら）どのくらいショボいかといったことはよくご存知かと思います。
引用：ザイＦＸ！（http://zai.diamond.jp/articles/-/204892）
所詮、他人のお金で相場をはってただけ…おっと、悪口になってきましたね（笑）。がらでもないので止めておきますが、商材の価値というのは、作者の肩書ではなく、必死の努力で練り上げて、検証された有益な手法であるかどうか、そこだけではないでしょうか。
商材の評価（５段階評価）
■「ロジック」２点
肝心のインジケータの有用性が、価値あるものとは判断できません。
自分自身の裁量を磨けるものの方が有益だと感じます。
■「負荷」 ３点
ルール自体はシンプルな物なので、負荷はそれほど高くないと思います。
■「実績」 ３点
販売ページに実績の掲載あり。
勝率６５％とのこと。
■「煽り」 ３点
妥当な広告内容です。
■「価格」 ３点
内容の良さ・サポート体制に比して普通と判断します。
商材の評価（２５点満点）
評価：１４点
この商材に興味をもたれている方には申し訳ないですが、率直にいって、この商材には価値を見出せませんでした。
理由は上に述べた３点です。
・インジケータの有用性が不明瞭
・裁量を身につける重要性が、本教材では果たせない
・肩書に意味はない
繰り返しになりますが、水平線を使うロジックなら、自分で習得して使えるようになった方が、はるかに勝率も高くなりますし、安定して勝てるようになります。
そして、それはＦＸをやる上で、全員が身につけるべき「必須」の技術ですし、学ぶことも全く難しいものではありません。
15分足デイトレであれば、成果の出せるロジックが、教材としてすでに出ていますので、こちらを推奨します。⇒「優位性を目でハッキリと見えるようになるためのトレード講座 光」
「みんなでＦＸ」に興味のある方は、あまりお勧めはしませんが、半年か１年、結果や口コミを見てからの購入としても良いのかなと思います。
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ライター紹介ライター一覧
加藤ムネヒサ
保険会社入社２年目に、「大学生が株で○億円」という本を読んだことをきっかけに、投資にハマる。ジャンルは、小資金でできるＦＸを選択。
しかし、欲をコントロールできず、勘トレードとナンピンで負け続けたあげく、32万円の全く勝てない自動売買ツールに手を出し、2011年に－5000pipsの損失。ショックで髪の生え際がやや後退。
以後、ノウハウコレクターとして聖杯探しに没頭したが、まともなＦＸ商材との出会いをきっかけに、ＦＸで稼ぐための堅実な考え方を習得。
少額トレードと過去検証を繰り返し、月ベースプラスが半年以上続いたところで、利益を獲る力が爆発的に向上（年利300％達成）。資金を減らさず、月ベースでの収入確保が、容易に達成できるようになったため、トレード開始５年目に専業トレーダーとして独立した。
現在は、都内ＦＸプライベートスクールやＦＸサイト監修の仕事を請けつつ、ＦＸのデイトレードで生計を立てる。
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト資格取得。
「ＦＸは、マインドと正しい行動の継続」が何よりの信条。
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出身 香川県
趣味 テニス 将棋 読書（推理小説）＜ライターからのご挨拶＞
